【ソウル工芸博物館・韓国旅行・後編】韓国と日本を繋げる工芸品の魅力
前回は前編として
ソウル工芸博物館の魅力について
ご紹介しました!今回はその後編です〜
さっそく行ってみましょう♪♪
朝鮮時代の陶磁器と日本のつながり
朝鮮時代の陶磁器コーナーです。年代別で陶磁器の歴史が理解できます。
動画での展示もあるので楽しみながら鑑賞できます☺︎
説明文が分からないときは
『パパゴ』で画像翻訳してみよう!!
すぐに日本語に変換してくれるよ!
見たことのある日本人の名前が・・
展示品の中で日本人の名前を見つけました。「浅川巧」さん・・どこかで見た名前・・
偶然にも私の好きな茨木のり子さんのエッセイで登場されていた方でした!
茨木さんは50歳から韓国語の勉強をスタート。
韓国語学習者さんの中でとても人気のあるエッセイなんだよ
『日本で最初の韓流ファン』と呼ばれる浅川巧
浅川さんは今から110年前の日本統治時代、
朝鮮総督府の植林事業のため韓国へ渡ります。
その後、韓国の伝統工芸の美しさに惹かれて工芸品のコレクションや研究に没頭。
その魅力を日本に伝えた第一人者です。
私たちが韓国のポジャギなどの工芸品に魅力を感じるように
浅川さんも猛烈にその魅力に惹かれたひとりなんだね!
浅川巧は、日本の山梨県出身で1914年に日本の植民地支配下にあった
朝鮮に林業技師として渡り、朝鮮半島の風土にあった育苗法を開発するなど
朝鮮の緑化に尽力しました。
更に当時京城で小学校の教師をしていた兄の伯教と共に、
朝鮮の陶磁器や木工品などの民芸の中に朝鮮民族文化の美を見いだし、
それを日本に紹介したことで知られています。
この方の人生を描いた映画もあるんだよ!
その当時の様子がイメージしやすくなるはずです!
もう1人の日本人・柳宗悦
日本の本?
この表紙、歴史の教科書で見たことある!
なんとなく私も見たような・・(汗)
この機会に調べてみたら日本人の柳宗悦さんが書かれた
『民藝』という本。
この方も韓国の伝統工芸に関心を持っていたんだよ。
そこで柳の心をとらえたものは、仏像や陶磁器などのすぐれた
造形美術の世界であった。そして、その美しさに魅了された柳は、
それを生み出した朝鮮の人々に対し、かぎりない敬愛の心を寄せることとなる。
日本でも韓国時代の工芸品が見れる場所
柳宗悦さんが集めたコレクションが一堂に見れる場所が日本にあります。
公益財団法人 日本民芸館
〒153-0041 東京都目黒区駒場4丁目3番33号
TEL 03-3467-4527 FAX 03-3467-4537
特別展として『柳宗悦と朝鮮民族美術館』が開催されています。
私は去年横浜で行われたBTS・SUGAのソロツアーに参加後、その翌日に行ってきました!投稿でも少し書いています☺︎
息子さんはデザイナーで有名な柳宗理さん
そして息子さんは日本を代表する有名なデザイナー『柳宗理(Yanagi Sori)』さん。
親子だったなんて・・知らなかった・・
オシャレで機能的なカトラリーが有名ですよね。
少し話が逸れますが・・私はこのシリーズのバターナイフを10年ほど愛用。
バターナイフってどれも同じじゃない?
このバターナイフは先端に丸みがあって塗りやすい!
ジャムにも使えるよ!少し重厚感があるけど
一塗りでパンにバター「ジュワっ」と染み込むので
忙しい朝にも便利!そしてお手頃な価格も魅力。
螺鈿細工が間近で鑑賞できる
次の展示に移動してみましょう〜!
こちらは螺鈿細工の工芸品コーナーです。
豪華な螺鈿細工が間近で見れるのもステキですよね。
時代物の韓国ドラマを見ているとよく見かける『소반』(左下の小さなお膳です)
漢字で『小盤』と読みます。食事の時のお膳として使われてきました。
それぞれに装飾に特徴があって豪華な印象ですが美術品目的で作られるものではなく『日常的に使っていた道具』だそうです。
ソバンについてTAKAHIRO ISHIKAWAさんの記事がとても興味深かったです。
暮らしから分かる日韓の比較や、地域別で見るソバンの魅力がたっぷりでした☺︎
まとめ
いかかでしたでしょうか?前回のポジャギ・前編に続き今回は日本人との繋がりがある工芸品エピソードをメインにお送りしました。
韓国と日本が工芸や美術で昔から繋がっていたと思うと嬉しくなります。
日韓共に言葉や文化を超えて人を繋いでいく作品が今後も増えれば・・!と思っています。